おんけんぶろぐ

立命館大学 学術部公認団体 音響工学研究会の公式ブログです

会計が初めて会長と呼んだ日(ギターアンプ完成譚)

はい。暫く前のネタですが、フルチューブギターアンプが完成しました!!
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FenderのChampを元にしたギターアンプ。
使用している真空管は6V6GT,12AV7WA,5AR4。
アルミシャーシはNC加工の出来る大学の工作センターに依頼。

 


〜ここから製作過程(試奏した感想やレビュー等を見たい方は下までスクロール!)〜


本当は新歓祭の時には完成し、試奏したり企画を練っていたのですが・・・
作り始めたのが新歓祭前日20時頃でした。部室に泊まりこみ、黙々とハンダゴテを使って配線していましたが…
午前5時頃だったでしょうか。コンデンサの耐圧がどう考えてもおかしく、ここで間違えて違う定数のコンデンサを購入していることに判明しました。

絶望でした。トランジスタの生態について眺め、エクストリームハンダ付けを行い、トイレットペーパー食べるマンにもなって…

結局当日朝に会長に買ってきてもらい、当日の企画は急遽「真空管ギターアンプ製作LIVE」になりました。
新歓祭中13時頃より製作を開始、完成したのは14時過ぎ。

とうとう完成した…!期待とともに電源ケーブルをつなぎ、スイッチをオン…!



…なれへんやん!!ついでに真空管光れへんやん!!

と思ったら、ヒューズを入れ忘れていました。
がくっと肩を落とす部員一同(3名)。ヒューズを入れ、再度スイッチをオン…!

すると、真空管が仄かな温かみを含み淡い光を発するではありませんか…!!!

すげぇえ!!真空管って光るものなんだ・・・!!と歓喜する部員一同(3名)


…しかし、暫くすると焦げ臭いニオイが。これはマズイ・・・!一旦電源を落とし、配線を見てみると、GNDがしっかり落ちていない所を発見。


何だかんだで結局、1発で鳴ることはありませんでした。
新歓祭当日中に原因判明されることは無く、後日ゆっくり見ようということになりました。


数日後、ハンダ付けも怪しいところはなく、配線も間違ってない模様。
なんで鳴らないんだ…?と、ここで会長が回路を見ると、「何か変な所にGND落ちてるで」と。
原因を1発で言い当て、治してみて音出しをしてみると。


なんと、音が出ました!!
たったそれだけの原因でこんなに悩んでいただなんて…

この時、会計担当の部員が初めて会長のことを「会長!!」と呼んだそうな。


次はキャビを作ろう!ということで、Jensen C12Kを用いたエンクロージャを作ることに。
…が、現在木材が無く、昨年度制作した低音増強エンクロージャに急遽入れることに。

これで一旦完成です!!
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〜ここまで製作過程〜
〜ここからレビュー〜

はい。お待たせしました。試奏した感想を。


低音は少々余裕がない印象を持ったが、ストラトのフロントピックアップで鳴らす高音は柔らかな含みを持った、真空管独特の倍音成分を感じる暖かな印象を持った。
伸びがある中にもしっかりと芯のあり、かつ柔らかいクリーンはモダンなアンプというよりも少しヴィンテージを思わせる。

Fenderか・・・なるほどな、という感じ。心地良い音なので、いつまでも弾いていたいと思わせるような、素敵なアンプに仕上がったと思う。

箱の前の蓋的なアレ板は上下可動でき、ユニット前面を完全に覆うこともできるが、上と下を少し空ける写真のような配置が一番抜けが良く、バランスの良い音となった。

失敗を視野に入れ、内部パーツのグレードはあまり良い物を使用しなかった。次回はミリタリースペック…とはいかないものの、もう少し贅沢したいと思う。

また、歪み系を含むエフェクターを繋いでの試奏をしておらず、全てクリーントーンでの感想である。

要望があれば、エフェクターを繋いでの試奏・レビューもしてみたいと思う。

〜レビュー終わり〜

Fenderを倒したので、次はMarshallのJTM45あたりを作ろうかな?それともVOX AC30B?Fender Bassman?
個人的にはDumbleあたりに手を出してみたい気もしますね。

ともあれ、真空ギターアンプ処女作は以上で完成しました。
シャーシの加工がとても良く、見た目もいい感じで満足度は非常に高いです。

次回のギターアンプ製作は恐らく学園祭でしょうか…。乞うご期待下さいね!


また、今回製作したギターアンプを試奏してみたい・聴いてみたいという方は是非お気軽に部室(アクトα サークルラボ1)の方までお越しくださいね!


では以上ですっ(?????)